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エアコンから突然異音がすると、故障ではないかと不安になるものです。
エアコンの異音にはさまざまな種類があり、原因も多岐にわたります。
中には自分で対処法を試すことで解決できるケースもありますが、放置すると重大な故障につながる可能性も否定できません。
この記事では、エアコンからどんな音がするのか、その種類別に考えられる原因と具体的な対処法を解説します。
異音がする原因を正しく理解し、適切な対応を取りましょう。
エアコンから突然異音がした場合、慌てて使い続けるのは避けるべきです。
放置すると症状が悪化する恐れがあるため、まずは基本的な点検を行いましょう。
異音の原因を特定するためには、どこから、どのような状況で音が発生しているのかを冷静に確認することが第一歩です。
この初期確認によって、故障の深刻度を判断したり、専門業者に相談する際に的確な情報を伝えられたりします。
エアコンの異音の原因を特定するために、まず音の発生源が室内機か室外機かを確認します。
室内機から音がする場合は、フィルターの汚れや内部のファンの問題が考えられます。
一方、室外機から音が聞こえるなら、ファンに異物が絡まっていたり、内部のコンプレッサーに不具合が生じていたりする可能性があります。
どちらから音がしているかを聞き分けるだけで、原因の絞り込みがしやすくなります。
窓を開けて外の音を聞いてみるなど、発生源を正確に突き止めましょう。
異音がいつ、どのような状況で発生するのかを把握することも重要です。
例えば、冷房運転の時だけ、あるいは暖房の時だけ音がするなど、特定の運転モードで症状が出る場合があります。
特に冬の暖房使用時には、室外機が霜取り運転を行う際に一時的に音が変わることがあります。
また、運転開始時や停止時、つけっぱなしにしている最中など、タイミングによっても原因は異なります。
エアコンをオフにした、つまり停止後も音が続く場合は、内部の機械的な問題も考えられるため、注意深く観察してください。
異音がいつから始まったのかを思い出すことも、原因究明の手がかりになります。
昨日まで問題なかったのに今日から突然始まったのか、それとも数週間前から徐々に音が大きくなってきたのかによって、考えられる原因は変わってきます。
例えば、設置して間もないエアコンであれば初期不良や設置ミスの可能性があり、長年使用している製品であれば経年劣化による部品の摩耗などが疑われます。
業者に修理を依頼する際、この情報を正確に伝えることで、診断や修理がスムーズに進むでしょう。
エアコンから聞こえる異音は、その特徴によって原因をある程度推測することが可能です。
「カタカタ」「ポコポコ」など、音の種類によって本体のどの部分に問題が発生しているのか、あるいは故障のサインなのかを判断するヒントになります。
ここでは、代表的な音の種類別に、考えられる主な原因を詳しく見ていきます。
自宅のエアコンから聞こえる音と照らし合わせて、原因を特定する参考にしてください。
「カタカタ」「カラカラ」といった音は、何かが振動したりぶつかったりしている時に発生します。
最も多い原因は、フィルターの緩みや、正しく取り付けられていないことです。
また、内部の送風ファンに付着したほこりの塊や、外部から侵入した小さな虫などが回転時にぶつかっている可能性も考えられます。
風向きを調整する羽であるルーバーが、スイング動作中に正常に動かず、本体と干渉して音を立てている場合もあります。
まずはフィルターの設置状態を確認し、清掃してみると改善することがあります。
「キュルキュル」「キーキー」といった金属がこすれるような高い音は、内部のモーター関連の不具合が疑われます。
室内機の送風ファンモーターや、室外機のファンモーター、風向ルーバーを動かすモーターなどが、潤滑油切れや経年劣化によってスムーズに回転しなくなると、このような異音を発生させます。
「キーン」という高いモーター音や、「ファンファン」とうなるような音が聞こえる場合も同様です。
放置するとモーターが焼き付いて完全に停止してしまう恐れがあるため、早めに専門業者に点検を依頼するのが賢明です。
「ポコポコ」や「ポンポン」といった水が流れるような音は、室内機から出た結露水を屋外に排出するためのドレンホースに関係していることがほとんどです。
特に気密性の高いマンションなどで換気扇を回したり、外で強風が吹いていたりすると、室内と室外の気圧差によって外気がドレンホースから逆流し、内部の結露水と触れて音を立てます。
これは故障ではなく、窓を少し開けて空気の通り道を作ると解消されます。
ただし、水漏れを伴う場合はホースの詰まりが原因かもしれないので、そのモコモコした音には注意が必要です。
「ブーン」や「ゴー」という低くうなるような音は、多くの場合、室外機に搭載されているコンプレッサー(圧縮機)の作動音です。
コンプレッサーは冷媒ガスを圧縮する重要な部品であり、特にエアコンの運転開始時や、室温と設定温度の差が大きい時にフルパワーで稼働するため、音が大きくなる傾向があります。
基本的には正常な動作音ですが、「ジー」「ゴゴゴ」といった異音が混じっていたり、以前よりも明らかに音が大きくなっていたり、振動が激しくなったりした場合は、コンプレッサーの不具合や故障の初期症状かもしれません。
「ガタガタ」「ゴトゴト」という大きな振動を伴う音は、複数の原因が考えられます。
まず、室内機や室外機の設置が不安定で、運転時の振動が土台や壁に伝わって発生するケースです。
また、室外機のファンに枯れ葉やゴミが絡みついて回転のバランスが崩れたり、ファンモーターの軸がずれたりしている可能性もあります。
このようなうるさい「ガラガラ」という音が続く場合は、部品の破損につながる恐れがあるため危険です。
室外機の周りを確認し、明らかな異物がなければ、設置業者や修理業者に相談してください。
「ピーピー」や「ピッピッ」といった電子音は、ルームエアコンが何らかの異常を検知した際に発するエラー通知の可能性が高いです。
通常、運転ランプなどが同時に点滅し、利用者に異常を知らせます。
この音やランプの点滅パターンによって、エラーの内容がある程度特定できるようになっています。
まずは取扱説明書を確認し、エラーコードが何を示しているかを調べましょう。
自分で対処できないエラーの場合は、一度ブレーカーを落としてリセットを試み、それでも改善しない場合は天井のエアコンであってもメーカーや専門業者に連絡が必要です。
エアコンから聞こえる音の中には、異音ではなく正常な動作によって発生するものも少なくありません。
故障だと勘違いして不要な心配や修理依頼をしてしまう前に、どのような音が正常な動作音なのかを知っておくと安心です。
特に温度変化や機械の作動に伴って発生する音は、エアコンが正しく機能している証拠でもあります。
ここでは、故障と間違えやすい代表的な動作音について解説します。
運転中や停止後に室内機から「ミシッ」や「パキッ」といった音が聞こえることがあります。
これは、エアコン内部のプラスチック製の部品が、温度変化によって膨張したり収縮したりする際に発生するきしみ音です。
特に、冷房や暖房を開始した直後や停止した後など、内部の熱交換器周辺の温度が急激に変わるタイミングで鳴りやすいです。
「カチカチ」と聞こえる場合もありますが、これは物理的な現象であり、製品の構造上避けられない音なので故障ではありません。
「シュー」「シャー」または「シュルシュル」といった、水や空気が流れるような音は、エアコン内部の配管を冷媒ガスが循環している音です。
冷媒ガスは、部屋の熱を奪ったり、温かい空気を運んだりする役割を担っています。
冷房と暖房を切り替えたときや、運転を開始した直後、霜取り運転中など、冷媒の流れが変化する際にこの音が聞こえやすくなります。
「プシュー」や「コー」という音も同様で、これらはエアコンが正常に機能している証拠であり、心配する必要はありません。
「ウィーン」というモーターが動くような音や、「カチッ」という部品が切り替わるような音も、正常な動作音です。
例えば、風向きを調整するためのルーバーが動く時のモーター音や、運転モードが切り替わる際の内部バルブの作動音などがこれに該当します。
「ヒュー」という音が聞こえることもありますが、これも部品が動作している音です。
また、最近のエアコンに多いお掃除機能付きのモデルでは、運転停止後にフィルターを自動で清掃するための機械音がすることがあります。
これらはすべて設計通りの動作です。
エアコンの異音が発生した場合でも、原因によっては専門業者に依頼せずに自分で解決できることがあります。
特に、ホコリやゴミの蓄積、設置環境に起因する異音は、簡単な掃除や対策で改善されるケースが少なくありません。
専門家を呼ぶ前に、まずは自分でできる対処法を試してみる価値は十分にあります。
ここでは、家庭で手軽に実施できる異音解消のための具体的な方法を紹介します。
エアコンのフィルターは、室内の空気に含まれるホコリをキャッチする役割を担っています。
ここにホコリが溜まりすぎると空気の通りが悪くなり、「カタカタ」という振動音や「ゴー」という風切り音の原因となります。
まずエアコンの電源を切り、コンセントを抜いて安全を確保してから、前面パネルを開けてフィルターを取り外してください。
フィルターの表面に付着したホコリは、掃除機で吸い取るのが最も簡単で効果的なお掃除方法です。
汚れがひどい場合は水洗いも可能ですが、その際は完全に乾かしてから元に戻しましょう。
室外機の周辺に物が置かれていると、ファンの吸気や排気を妨げ、異音や効率低下の原因になることがあります。
植木鉢や自転車、ゴミ箱などが室外機の近くにないか確認し、空気の流れを妨げているようであれば移動させましょう。
また、風で飛ばされてきたビニール袋や枯れ葉がファンに絡みつき、「カラカラ」「ガタガタ」という音を発生させることもあります。
安全に注意しながら、目に見える範囲の異物を取り除いてください。
冬場に雪が積もって吸込口を塞いでしまうこともあるため、こまめな確認が必要です。
室内機から出る結露水を排出するドレンホースの出口が詰まっていると、「ポコポコ」という音や水漏れの原因になります。
ホースの先端にゴミや泥、虫の巣などが詰まっていないか確認してください。
もし詰まりが見つかれば、割り箸などで慎重に取り除きます。
ホースの内部が汚れている場合は、市販のドレンホースクリーナー(サクションポンプ)を使用すると、内部の詰まりを吸い出すことができます。
この簡単なメンテナンスで、水の逆流による異音トラブルを解消できる場合があります。
エアコンの異音には、自分で対処できるものもあれば、放置すると重大な故障や火災などの事故につながりかねない危険なサインも存在します。
特定の症状が見られる場合は、無理に自分で解決しようとせず、速やかに専門業者に点検や修理を依頼することが重要です。
ここでは、すぐに専門家に相談すべき危険な症状のケースを解説します。
保証期間内であればメーカーへの連絡も検討してください。
フィルターの掃除や室外機周りの片付けなど、自分でできる範囲の対処法を試しても異音が全く改善しない、あるいは以前より音が大きくなっている場合は、内部の部品が故障している可能性が高いです。
ファンモーターの摩耗やコンプレッサーの異常、熱交換器の損傷など、原因が内部にある場合は専門的な知識と技術がなければ修理は困難です。
感電やさらなる故障を招くリスクもあるため、無理に分解などはせず、プロの判断を仰ぐべきです。
異音と同時に、明らかに焦げ臭いにおいや異臭がしたり、室内機から煙が出ていたりする状況は、極めて危険な状態です。
内部の電子回路や配線がショートして焼けている可能性が考えられ、そのまま使用を続けると火災を引き起こす恐れがあります。
このような症状に気づいたら、直ちにエアコンの運転を停止し、電源プラグをコンセントから抜くか、分電盤の専用ブレーカーを落としてください。
その後は絶対に触らず、速やかにメーカーや専門業者に連絡し、緊急の点検を依頼しましょう。
異音とともに、エアコン本体の運転ランプやタイマーランプなどが点滅している場合、エアコンの自己診断機能が何らかの異常を検知したことを示しています。
ランプの点滅パターンはエラーコードとなっており、特定のエラー内容を示唆しています。
まずは取扱説明書を参照して、その点滅が何を意味するのかを確認してください。
電源リセットで復旧する簡単なエラーもありますが、多くは内部センサーや基板などの部品故障を示しており、専門家による修理が不可欠です。
エアコンから発生する異音の多くは、ホコリやゴミの蓄積が原因です。
そのため、日頃から定期的なメンテナンスを心がけることで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
定期的な手入れは、異音の予防だけでなく、冷暖房効率の維持や電気代の節約、エアコン本体の寿命を延ばすことにもつながります。
ここでは、家庭で実践できる効果的なメンテナンス方法を紹介します。
エアコンのメンテナンスで最も基本的かつ重要なのが、フィルターの清掃です。
フィルターは室内のホコリを捕集するため、汚れが溜まりやすい部分です。
目詰まりを起こすと、異音の発生だけでなく、冷暖房の効きが悪くなったり、カビが繁殖したりする原因となります。
月に1〜2回を目安にフィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取る習慣をつけましょう。
汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で優しく洗い、完全に乾かしてから元に戻してください。
冷房や暖房を本格的に使い始める少し前の時期に、試運転を行うことをお勧めします。
長期間使用していなかったエアコンをいきなり稼働させると、内部の不具合に気づきにくいことがあります。
シーズン前に冷房や暖房をそれぞれ30分程度運転させ、冷たい風や温かい風が正常に出るか、異音や異臭はしないか、室内機から水漏れはないかなどを確認します。
これにより、本格的に必要となる前に問題を発見し、余裕をもって修理などの対応ができます。
フィルターは自分で掃除できますが、エアコン内部の送風ファンや熱交換器は構造が複雑で、ホコリやカビが溜まりやすい場所です。
これらの汚れは異音や悪臭の原因となるため、年に1回程度は専門業者による内部クリーニングを検討するのが理想的です。
プロは専用の高圧洗浄機や薬剤を使い、家庭では手の届かない内部の隅々まで徹底的に洗浄してくれます。
クリーニング洗浄後は、異音や臭いが解消されるだけでなく、エアコン本来の性能を取り戻す効果も期待できます。
エアコンの異音には、自分で対処できる軽微なものから、専門業者による修理が必要な深刻なものまで様々な原因があります。
まずは、どのような音がどこから、いつ鳴るのかを確認し、本記事を参考に原因を推測してみましょう。
フィルター清掃や室外機周辺の確認といった簡単な対処で改善することもあります。
しかし、異音が続く場合や、焦げ臭いにおいなどの危険な兆候が見られる際は、無理をせずに専門家に相談してください。
賃貸物件の場合は、まず管理会社や大家さんへ連絡が必要です。
ダイキン、富士通、シャープ、東芝、三菱重工など、各メーカーのサポート窓口も活用し、適切な対応をとることがエアコンを長く安全に使うための鍵となります。
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