業務用エアコンの値上がりに注意!知っておきたい2027年問題とは?

業務用エアコンの値上がりに注意!知っておきたい2027年問題とは?

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業務用エアコンは店舗やオフィスを快適に保つために欠かせない設備です。しかし近年、その価格は少しずつ上昇しており、「まだ使えるから買い替えなくて大丈夫」と考えていると、想定以上のコストがかかる可能性があります。

この記事では、業務用エアコンの価格がなぜ上がっているのか、そして今後どのように変化していくのかを解説します。買い時や注意点も紹介するので、入替えを検討している方はぜひ参考にして下さい。

業務用エアコン価格は上がっている?値段推移をチェック

まずは、これまでの業務用エアコン価格の推移を見ていきましょう。実はここ数年、エアコンの価格は緩やかに上昇を続けています。

過去数年間の値上げ事例を一覧で見ると、2023年以降に大手メーカーが相次いで値上げを発表していることがわかります。たとえば、ダイキンや三菱電機といった主要メーカーでは、原材料費や物流コストの上昇を背景に、業務用エアコンも含めて数%~10%前後の値上げが行われています。

さらに、家庭用エアコンも同様に価格が上がっており、市場全体でコスト上昇が避けられない状況です。

現在の価格水準は、過去に比べて決して安いとはいえません。「必要になったら買おう」と先延ばしにしていると、さらに値上がりしてしまうリスクがあります。

業務用エアコンが値上がりする6つの要因

次に、なぜ業務用エアコンの価格が上昇しているのか、その背景を6つの要因から解説します。

エアコン2027年問題の影響

2027年には、エアコン業界全体に大きな影響を与える「冷媒規制の強化」が予定されています。

現在、多くのエアコンで使用されている冷媒ガスは、地球温暖化への影響が大きいとされるHFC(ハイドロフルオロカーボン)です。この冷媒は段階的に使用制限される予定で、2027年以降はさらに厳しい基準が設けられます。

この規制を前に、メーカーは新しい冷媒を使ったモデルへと設計を大幅に変更する必要があります。設計変更には莫大なコストがかかるため、結果的に製品価格の値上げにつながります。

また、規制前に旧モデルを買い替えようとする駆け込み需要が一気に高まることが予想されます。

家庭用エアコンが中心の問題ですが、いずれは業務用エアコンも連動して値上がりする可能性が高いです。特に規制直前の2026年頃からは、部品不足や納期遅延による価格急騰が考えられます。

原材料費の高騰

業務用エアコンは大量の金属を使用しており、その中でも特に重要なのが銅とアルミです。

これらは室外機や配管、熱交換器などに欠かせない素材ですが、近年は国際的な需要増加により価格が高騰しています。

例えば銅は、再生可能エネルギー設備や電気自動車にも大量に使用されるため、世界的に需要が増加しています。さらに、資源国での紛争や輸出制限が追い打ちをかけて、価格はますます上昇中です。

このように、原材料費の高騰は最終的に販売価格の上昇につながります。特に業務用エアコンは家庭用よりも部品点数が多いため、影響はさらに大きいといえるでしょう。

半導体不足と製造コストの増加

業務用エアコンには、運転を制御するための半導体基板が搭載されています。しかし、近年は世界的な半導体不足が深刻化しており、エアコン業界もその影響を大きく受けています。

半導体不足の背景には、スマートフォンや自動車など他分野での需要増加、さらに地政学的リスクによる工場稼働停止などがあります。半導体不足によって製造コストが上がると、エアコンの販売価格にも反映されます。

また、納期遅延が発生すれば在庫不足につながり、需要が集中した時には一時的に価格が跳ね上がる可能性もあります。

物流コストの増加

エアコンは大型で重量もあるため、配送や設置にかかる物流コストが無視できません。近年は燃料費の高騰や人手不足が深刻化し、運送費用が年々上昇しています。こうしたコストもエアコンが値上がりする要因です。

さらに、繁忙期には配送枠が不足し、追加料金が発生することもあります。物流コストの増加は、エアコン価格をじわじわと押し上げる隠れた原因となっています。

円安による輸入コスト増加

日本はエアコンの部品や完成品を海外から多く輸入しています。円安が進むと、同じ量の部品を仕入れるにもより多くの円が必要となり、結果的に仕入れコストが上昇します。

近年は円安傾向が続いており、これがエアコン価格の上昇をさらに後押ししています。為替相場は短期間で大きく変動するため、円安が進行すると一気に値上げが発表されるケースも少なくありません。

省エネ・高性能モデルへの移行

近年は環境への配慮や法規制の影響で、省エネ性能が高いモデルが次々と登場しています。

これらのモデルは消費電力を大幅に削減できる一方で、開発や製造にコストがかかります。

また、省エネ基準をクリアするために素材や構造も複雑化し、エアコンの価格アップにつながっているのです。

しかし、こうした省エネモデルの導入は、長期的に見れば電気代の削減によりランニングコストを下げられるメリットもあります。エアコンを選ぶ際はそうした長期的な目線を持つことも大切です。

業務用エアコンは何月に買うべき?買い時をチェック

「少しでも安く買いたい」と考える方は、購入する時期にも注意しましょう。業務用エアコンは、季節や販売サイクルによって価格が変動します。

7~8月と11~12月はハイシーズンなので注意

夏と冬は冷暖房の需要がピークを迎えるため、価格が上がりやすい時期です。さらに工事業者のスケジュールもひっ迫し、希望日に施工できないこともあります。

この時期に無理に購入すると、割高な価格での契約や長い待ち時間を覚悟しなければなりません。余裕を持って計画的に動くことが重要です。

10〜11月と2〜3月はモデルチェンジで狙い目

メーカーは毎年秋や春に新モデルを発表します。そのタイミングでは旧モデルが型落ち品として安く販売されるため、お得に購入できるチャンスです。

また、工事業者も比較的スケジュールに余裕があるため、スムーズに設置が進みやすいのもメリットです。

業務用エアコンを早めに購入するメリット

「今すぐ買い替えるのは早いのでは?」と迷っている方も多いでしょう。しかし、業務用エアコンは早めに購入することで得られるメリットがたくさんあります。

今後さらに値上げの可能性がある

原材料費や為替の動向によっては、今後も値上げが続く可能性があります。特に2027年問題を控えている今は、駆け込み需要が発生する前に行動するのが賢明です。

そのうち買う予定なら、少しでも早く動いたほうが合理的といえるでしょう。

省エネ機種で電気代を節約できる

最新の業務用エアコンは、省エネ性能が大きく向上しています。導入コストは高くても、ランニングコストを抑えられるため、長期的には経済的です。

電気代が高騰している今こそ、省エネモデルへの切り替えがメリットを発揮するでしょう。

2027年問題の駆け込み需要を避けられる

2027年問題が本格化すると、エアコンの需要が一気に集中します。このタイミングでは、在庫不足や工事枠のひっ迫が起こり、価格も上昇しやすくなります。

今のうちに動いておけば、落ち着いた条件でスムーズに導入できるはずです。

まとめ

業務用エアコンの価格上昇は、さまざまな要因が重なって起きています。特に2027年問題や原材料費の高騰は、今後の価格に大きな影響を与えると予想されます。

「そのうち買い替えよう」と先延ばしにすると、値上げラッシュの波に飲まれてしまう可能性があります。早めに行動することで、コストを抑えつつ計画的な導入が可能になります。

エアコン選びや工事内容に不安がある場合は、専門業者に相談するのが安心です。エアコンパラダイスなら、最適な製品選びから施工までワンストップで対応可能です。

出張お見積もりもできるので、まずは気軽に相談してみて下さい。

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