エアコンのオーバーヒート原因は?故障の見分け方と応急処置

エアコンのオーバーヒート原因は?故障の見分け方と応急処置

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目次

エアコンのオーバーヒートとは、主に室外機の熱交換がうまくいかず、内部に熱がこもってしまう状態を指します。
特に猛暑日にエアコンが突然停止する、または冷えが悪くなる場合、この現象が原因かもしれません。
放置すると故障につながる恐れがあるため、迅速な対応が求められます。

この記事では、オーバーヒートの主な原因と症状から故障を見分ける方法、そして自分でできる応急処置や根本的な対策について解説します。

エアコンがオーバーヒートした時に見られる主な症状

エアコンがオーバーヒートを起こすと、いくつかの特徴的な症状が現れます。
最も一般的なのは、運転中に突然停止してしまう現象です。
この際、室内機の運転ランプが点滅して異常を知らせることが多くあります。

また、冷房運転をしているにもかかわらず、送風口から出てくる風が生ぬるく、室内が全く冷えないという症状も代表的です。
さらに、普段は静かなはずの室外機から「ガタガタ」や「ブーン」といった異音が発生する場合も、内部で過剰な負荷がかかっているサインと考えられます。

突然エアコンが停止し運転ランプが点滅する

運転中のエアコンが突然停止し、室内機のランプが点滅するのは、オーバーヒートの典型的な症状です。
これは、エアコンの心臓部であるコンプレッサーなどの部品が異常な高温になることを防ぐための保護機能が作動したサインです。
室外機の排熱がうまくいかないことで内部の温度が上昇し、故障を防ぐためにシステムが自動的に運転を緊急停止させます。

ランプの点滅パターンによって異常の原因を示している機種もあるため、取扱説明書でエラー内容を確認することも有効です。
根本的な原因を解決しない限り、運転を再開しても再び停止を繰り返す可能性があります。

冷房が効かず生ぬるい風しか出てこない

冷房運転をしているのに室内機から生ぬるい風しか出ない場合、オーバーヒートによって熱交換のサイクルが正常に機能していない可能性が考えられます。
エアコンの冷房は、室内機で部屋の熱を吸収し、その熱を室外機から外部へ放出する仕組みです。
しかし、室外機が高温になりすぎて排熱が追いつかなくなると、熱を放出できなくなり、結果として室内を冷やすことができなくなります。

これは暖房時も同様で、外気の熱を効率よく取り込めなくなり、効きが悪くなる原因となります。
送風はされていても冷却・加熱能力が著しく低下している状態です。

室外機から普段しない音が聞こえる

室外機から「ガタガタ」「カラカラ」といった異音や、「ブーン」という普段より大きなうなり音が聞こえる場合、オーバーヒートによって内部の部品に過剰な負荷がかかっているサインかもしれません。
特に、熱を圧縮して運ぶ役割を持つコンプレッサーや、熱を放出するためのファンモーターが高温にさらされると、正常な動作ができなくなり異音を発生させることがあります。
この状態を放置すると、部品の摩耗や損傷が進行し、最終的には高額な修理が必要な本格的な故障につながる恐れがあるため、注意が必要です。

エアコンがオーバーヒートする主な原因は室外機にある

家庭用エアコンだけでなく、より大型で高出力な業務用エアコンにおいても、オーバーヒートの主な原因は室外機の排熱不良にあります。
室外機は室内の熱を外部に捨てる重要な役割を担っており、この機能が何らかの要因で阻害されると、システム全体に負荷がかかり、保護機能が作動して運転が停止します。

具体的には、直射日光による本体温度の上昇や、周辺の障害物による風通しの悪化、熱交換器の汚れなどが排熱効率を低下させる直接的な原因となります。

直射日光で室外機本体が高温になっている

特に夏場、室外機が直射日光に長時間さらされると、本体の金属部分が高温になり、内部の温度も著しく上昇します。
室外機は周囲の空気を吸い込んで内部の熱を放出する仕組みですが、吸い込む空気自体の温度が高いと、熱交換の効率が大幅に低下します。
その結果、内部の熱を十分に放出できなくなり、コンプレッサーなどに負荷がかかりオーバーヒートを引き起こします。

特に西日が当たる場所や、熱がこもりやすいコンクリートのベランダに設置されている場合は注意が必要です。
すだれなどで日陰を作るだけでも、運転効率の改善が期待できます。

室外機の吹き出し口周辺が物で塞がれている

室外機の吸い込み口や吹き出し口の周りに植木鉢や物置、自転車などが置かれていると、空気の流れが妨げられてしまいます。
これにより、室外機が排出した熱い空気を再び吸い込んでしまう「ショートサーキット」という現象が発生し、冷却効率が著しく低下します。
空気がスムーズに循環できなければ、いくらファンを回しても熱を遠くに逃がすことができず、機械の周辺に熱がこもり続けます。

その結果、内部の温度が上昇し、オーバーヒートの原因となります。
メーカーが推奨する設置スペースを確保し、室外機の周りには物を置かないことが重要です。

フィンやフィルターの汚れによる排熱効率の低下

室外機の背面や側面にある薄い金属板が並んだ部分は「フィン」と呼ばれる熱交換器で、ここで空気と熱の交換が行われます。
このフィンにホコリや落ち葉、ゴミなどが詰まると、空気の通り道が塞がれ、熱を放出する効率が著しく低下してしまいます。
同様に、室内機のフィルターが汚れていると、エアコン全体の空気循環が悪くなり、結果として室外機に過剰な負荷がかかる一因となります。

定期的に室内機のフィルターを清掃し、室外機のフィンがひどく汚れている場合は専門業者によるクリーニングを検討することも、オーバーヒートの予防につながります。

コンプレッサーの過熱を防ぐ保護機能の作動

エアコンのオーバーヒートによる運転停止は、多くの場合、コンプレッサーを保護するための機能が作動した結果です。
コンプレッサーは冷媒ガスを圧縮して高温・高圧にする、エアコンの心臓部ともいえる重要な部品です。

排熱不良などの原因でこのコンプレッサーが異常な高温になると、焼き付きなどの重大な故障を防ぐため、「高圧カット」や「サーマルプロテクター」といった保護装置が働き、強制的に運転を停止させます。
つまり、エアコンの停止は、それ自体が故障なのではなく、より深刻な故障を未然に防ぐための安全装置が働いた証拠と考えることができます。

すぐに試せる!エアコンのオーバーヒートへの応急処置

エアコンのオーバーヒートが疑われる場合、専門業者に連絡する前に試せるいくつかの応急処置があります。
これらの対策は、室外機の排熱効率を高めることを目的としており、軽度のオーバーヒートであれば改善する可能性があります。
ただし、これらはあくまで一時的な対処法であり、症状が頻発する場合や改善が見られない場合は、根本的な原因が他にあることも考えられます。

安全に注意しながら、可能な範囲で試してみてください。

室外機に日除けを設置して直射日光を遮る

室外機に直射日光が当たって本体が高温になっている場合は、日除けを設置することが有効な対策です。
室外機専用の日除けパネルやすだれ、よしずなどを利用して日陰を作ることで、室外機本体の温度上昇を抑えることができます。
これにより、室外機が吸い込む空気の温度が下がり、排熱効率の改善につながります。

ただし、設置する際には注意が必要です。
日除けが室外機の吸い込み口や吹き出し口を塞いでしまうと、かえって空気の流れを妨げ、逆効果になる可能性があります。
室外機から10cm以上離すなど、風通しを確保できるように設置することが重要です。

室外機の周辺に打ち水をして温度を下げる

室外機の周辺や、設置されているコンクリートのベランダなどに打ち水をすることも、手軽にできる応急処置の一つです。
水が蒸発する際の気化熱によって周囲の地面の温度が下がり、結果として室外機が吸い込む空気の温度も低下します。
これにより、熱交換の効率が向上し、オーバーヒート状態が緩和される可能性があります。

ただし、絶対にやってはいけないのが、室外機本体、特にファンや電装部品が集まっている部分に直接水をかけることです。
ショートや錆、故障の原因となるため、あくまで室外機の「周辺」の温度を下げる目的で行うようにしてください。

室外機まわりの障害物を取り除き風通しを確保する

室外機の吸い込み口や吹き出し口の周りが物で塞がれていると、空気の循環が滞り、排熱効率が大幅に低下します。
まずは室外機の周辺を確認し、植木鉢、ゴミ箱、自転車など、空気の流れを妨げているものがあれば、それらを移動させましょう。
室外機から排出された熱い空気がスムーズに拡散し、新鮮な空気を吸い込めるようにすることが重要です。

また、雑草や落ち葉がフィンに付着している場合は、ほうきなどで優しく取り除いてください。
風通しを確保するだけで、エアコンの運転効率が改善し、オーバーヒートが解消されることがあります。

故障?それとも一時的な不具合?修理が必要なケースの見分け方

エアコンの不調が一時的なオーバーヒートによるものか、あるいは部品の故障によるものかを見分けることは、適切な対応をとる上で非常に重要です。
応急処置を試しても症状が改善しない場合や、特定のサインが見られる場合は、専門業者による点検や修理が必要になる可能性が高いです。
自己判断で放置すると、より高額な修理につながることもあるため、見極めのポイントを理解しておきましょう。

応急処置をしても冷房機能が回復しない場合

室外機に日除けを設置したり、周辺の障害物を取り除いたりといった応急処置を施し、しばらく時間を置いても冷房機能が回復しない場合は、単なる排熱不良以上の問題が起きている可能性があります。
例えば、エアコンの心臓部であるコンプレッサー自体の故障、冷媒ガスの漏れ、温度を検知するセンサーの異常、あるいは制御基板の不具合などが考えられます。

これらのトラブルは専門的な知識や工具がなければ診断・修理が困難です。
応急処置で改善が見られない場合は、無理に運転を続けず、速やかに専門業者に相談することをお勧めします。

エラーコードが表示されたまま消えない場合

最近のエアコンは、異常が発生すると室内機のランプの点滅や液晶画面にエラーコードを表示して、問題の原因を知らせる自己診断機能を備えています。
応急処置を行った後や、一度電源を落としてから再起動しても、このエラーコードが消えずに表示され続ける場合は、部品の故障が起きている可能性が非常に高いです。
取扱説明書やメーカーの公式サイトでエラーコードの内容を調べることで、どの部分に問題があるのかをある程度特定できます。

エラーコードが示す内容によっては、利用者自身での対処が不可能な場合がほとんどであるため、専門業者に連絡し、コードを伝えて点検を依頼してください。

専門業者に修理を依頼する際の費用目安

エアコンの修理費用は、故障の箇所や交換する部品によって大きく変動します。
例えば、冷媒ガスの補充であれば1万5千円~3万円程度、室外機のファンモーターの交換は2万円~4万円程度が一般的な相場です。
最も高額になりやすいのが、エアコンの心臓部であるコンプレッサーの交換で、5万円~10万円以上かかることも珍しくありません。

また、これらの部品代に加えて、出張費や技術料が別途必要になります。
使用年数が10年を超えているエアコンの場合、修理費用が高額になるようであれば、新しい省エネ性能の高い機種に買い替える方が長期的に見て経済的であるケースもあります。

【要注意】車のエアコン不調はエンジンのオーバーヒートが原因の場合も

住宅用エアコンとは異なり、車のエアコン(カーエアコン)の不調は、単なる快適性の問題だけでなく、車の走行に関わる重大なトラブルの前兆である場合があります。
特に、エアコンの効きが悪くなったと同時に水温計の上習などが見られる場合は、エンジンのオーバーヒートが原因かもしれません。

このサインを見逃して走行を続けると、エンジンに深刻なダメージを与え、高額な修理費用や走行不能につながる危険性があるため、迅速かつ慎重な対応が求められます。

車のエアコンが効かない場合に考えられる原因

夏の暑い日に車のエアコンが効かなくなる原因として、まずエアコンガスの不足やコンプレッサーの故障が考えられます。
しかし、それだけでなく、エンジンの冷却系統のトラブルが影響しているケースも少なくありません。
多くの車では、エンジンを冷やすためのラジエーターと、エアコンの熱を放出するためのコンデンサーが車両前部に並んで設置されており、同じ冷却ファンで冷やされています。

この冷却ファンが故障すると、エンジンとエアコンの両方が冷却不足に陥り、エンジンの保護機能が働いてエアコンのコンプレッサーを停止させるため、結果としてエアコンが効かなくなります。

水温計の上昇や警告灯の点灯をチェックする

走行中にエアコンの効きが悪い、あるいは全く冷たい風が出なくなったと感じたら、すぐにメーターパネルにある水温計を確認する習慣をつけましょう。
水温計の針が通常よりも高い位置、特に「H」(Hot)に近づいている場合や、赤色の水温警告灯が点灯または点滅している場合は、エンジンがオーバーヒートしている、あるいはその寸前の危険な状態です。

これは、冷却水(クーラント)の漏れやラジエーターの詰まり、冷却ファンの故障など、エンジンの冷却システムに重大な異常が発生しているサインです。
速やかに車を安全な場所に停車させる必要があります。

走行中にオーバーヒートが起きた際の安全な対処法

走行中に水温計の異常に気づいたら、絶対に慌てず、まずはハザードランプを点灯させて周囲の車に異常を知らせながら、速やかに路肩や駐車場などの安全な場所に車を停車させてください。
停車後は、すぐにエンジンを切らずにアイドリング状態を保ち、ボンネットを開けて風通しを良くすることで、冷却を促します。
ただし、ラジエーターファンが回っていない場合は、エンジンを切ってください。

エンジンが熱い状態では、ラジエーターキャップを開けると高温の蒸気や冷却水が噴き出して大やけどをする危険があるため、絶対に開けてはいけません。
安全を確保した上で、JAFやロードサービス、修理工場に連絡して指示を仰ぎましょう。

エアコンのオーバーヒートに関するよくある質問

エアコンのオーバーヒートに関して、多くの方が抱く疑問や不安があります。
例えば、緊急時の対処法として室外機に水をかけても良いのか、日常的にできる予防策はあるのか、一度停止してからどのくらいで復旧するのか、といった点です。
ここでは、そうしたよくある質問に対して、簡潔に回答します。

正しい知識を持つことで、いざという時に慌てず、適切な対応をとることができます。

室外機に直接水をかけても大丈夫ですか?

故障の原因になる可能性があるため、室外機本体、特に電装部品やモーター部分に直接水をかけるのは避けてください。
内部に水が浸入すると、ショートや感電、錆による故障を引き起こす危険性があります。
温度を下げたい場合は、室外機の周辺の地面や日陰になる屋根などに打ち水をするのが安全で効果的です。

オーバーヒートを予防するために日頃からできる対策はありますか?

室外機周りの環境整備と定期的な清掃が最も効果的な予防策です。
室外機の吸込口や吹出口の周りに物を置かず、風通しを確保してください。

また、室内機のフィルターを月に1〜2回清掃し、室外機のフィンに付着したホコリやゴミを定期的に取り除くことで、熱交換効率を高く保つことができます。

一度オーバーヒートすると、どのくらいで復旧しますか?

原因が解消されれば、30分から1時間程度で復旧することが一般的です。
まずはエアコンの運転を停止し、可能であれば電源プラグを抜いてください。
室外機周辺の温度が下がり、内部のコンプレッサーなどが十分に冷えるのを待ちましょう。

その後、再度運転を試みて正常に作動すれば問題ありません。

まとめ

エアコンのオーバーヒートは、主に室外機の排熱がうまくいかないことが原因で発生します。
直射日光や周辺の障害物、フィンやフィルターの汚れが排熱効率を低下させ、コンプレッサーなどの内部部品が高温になることで保護機能が働き、運転が停止します。
応急処置として、室外機に日除けを設置したり、周辺の風通しを良くしたりすることで改善する場合があります。

しかし、処置をしても改善しない、エラーコードが消えないといった場合は、部品の故障が考えられるため専門業者への相談が必要です。
また、車のエアコン不調はエンジンのオーバーヒートという重大なトラブルの兆候である可能性もあるため、特に注意が求められます。

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