業務用エアコンの処分方法と費用相場、業者選びを徹底解説!

業務用エアコンの処分方法と費用相場、業者選びを徹底解説!

エアコンパラダイス

  • X
  • LINE
  • facebook

業務用エアコンは家庭用エアコンと異なり「産業廃棄物」に分類されるため、自治体の粗大ごみとして処分できません。業務用エアコンを処分する際は法律をしっかりと守って専門業者に処分を依頼することが義務付けられており、処分費用の負担も発生するのが一般的です。本記事では、業務用エアコンの処分に関する法律や処分方法・費用相場・業者の選び方について分かりやすく解説するので、参考にして下さい。

業務用エアコンを処分する前に知っておくべき基本知識

まず、業務用エアコンの処分にかかわる基本知識として次を押さえておきましょう。

・業務用エアコンと家庭用エアコンの違い
・業務用エアコンを自治体で処分できない理由
・業務用エアコンの処分に関係する法律

それぞれについて以下で解説します。

業務用エアコンと家庭用エアコンの違い

業務用エアコンは処分方法が家庭用エアコンと異なる点に注意が必要です。処分したいエアコンが業務用エアコンなのかどうかを見分けるには、室内機の記載を確認して下さい。「パッケージエアコン」と記載されているものは業務用エアコン、「ルームエアコン」と記載されているものは家庭用エアコンです。

上記の方法で見分けるのが困難な場合は、エアコンメーカーに問い合わせてみて下さい。

業務用エアコンを一般廃棄物として処分できない理由

業務用エアコンと家庭用エアコンでは処分に関する法律が異なります。

家庭用エアコンは家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象であるため、自治体が指定する一般廃棄物処理業者に処分を依頼することが可能です。

一方、業務用エアコンは「フロン排出抑制法(以前の「フロン回収・破壊法」)と「廃棄物処理法」に従った処分が義務付けられているため、自治体が指定する産業廃棄物取扱業者に処分を依頼する必要があります。

業務用エアコンの処分に関係する法律

フロン排出抑制法(フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律)は、地球温暖化に悪影響を及ぼすフロン類を適切に取り扱う対策として、2015年4月に施行(2020年4月改正)された法律です。

マニフェスト発行は廃棄物処理法で義務付けられています。処分を依頼する側の責任については第12条7項で「産業廃棄物の処理を委託する場合は、最終処分が完了するまでの工程が適切に行われるよう、必要な処置を講じなければならない。」と明記されています。

業務用エアコンを処分する際の流れ

業務用エアコンを処分する際の主な流れは次の通りです。

1.業務用エアコンを処分できる業者に無料見積もりを依頼と業者選定
2.マニフェスト発行
3.フロンガス回収・証明書類の受け取り
4.業務用エアコン撤去工事(室内機・室外機の取り外し)
5.運搬・処理施設での適正処理
6.支払い

業務用エアコンの処分を依頼できる業者や受け取るべき書類については、次で詳しく解説します。

業務用エアコンの処分を依頼できる業者

業務用エアコンの処分を依頼できる業者は次の通りです。

・第1種フロン類充填改修業者
・産業廃棄物処理業者
・第1種フロン類引渡受託者
・不用品回収業者・買い取り業者

各業者が保有している資格によって対応してもらえる範囲が異なる点に注意が必要です。それぞれについて以下で解説します。

第1種フロン類充填回収業者

第1種フロン類充填回収業者にはフロンガスの回収を依頼できます。業者を選ぶ際は、冷媒フロン類取扱技術者の資格を持つスタッフが在籍しているか、自治体の認可を受けているかなどをチェックしましょう。

依頼後は、回収してもらう前に回収依頼書を準備しておき、回収時に引き取り証明書を受け取って下さい。フロンガスを回収してもらった業務用エアコンには「フロン回収済み」と書かれた緑色のシールが貼られます。

産業廃棄物処理業者

自治体の許可を受けた産業廃棄物処理業者には、フロンガスの回収が完了している業務用エアコンの処分を依頼できます。その際、フロンガスの「引取証明書」が必要です。

産業廃棄物処理業者に業務用エアコンの処分を依頼する時は、マニフェストを作成して業者に渡して下さい。業者がマニフェストを作成してくれることもありますが、その場合は適切な方法で処分されるかをしっかりと確認する必要があります。

第1種フロン類引渡受託者

業務用エアコンのオーナーなどから第1種フロン類充塡回収業者への引渡しを委託された業者を第1種フロン類引渡受託者と呼びます。フロンガス回収と業務用エアコン処分の両方にまとめて対応してもらえるため、依頼する側の手間を省くことが可能です。

第1種フロン類引渡受託者にフロンガス回収と業務用エアコン処分を依頼する際は、委託確認書を作成して渡します。

不用品回収業者・買い取り業者

不用品回収業者や不用品買い取り業者の中には、上記の資格を保有している者もいます。業容用エアコン以外にも処分したいものがある場合は一括して対応してもらえるので便利です。

また、不用品買い取り業者に依頼すると、大手メーカーの製品や型式・年式の新しいエアコンであれば買い取りしてもらえる場合があります。買い取りが可能であれば回収・処分費用の節約につながるので、問い合わせてみましょう。

業務用エアコン処分時に必要な書類と手続き

業務用エアコンを処分する際はマニフェストを作成し、処分証明書を受け取る必要があります。

・マニフェストとは
・処分証明書の必要性
・書類が発行されない業者に依頼するリスク

それぞれについて以下で解説します。

マニフェストとは

マニフェストは産業廃棄物管理票とも呼ばれるもので、事業を行う人が産業廃棄物を処分する手順を把握し管理する目的で作成するものです。業務用エアコンの処分を依頼する業者が作成してくれる場合もありますが、本来は事業者が作成しなければなりません。

業者に委託した内容にしたがって産業廃棄物が適切に処分されているか確認するのは事業者の義務とされているため、業者が作成してくれる場合でもマニフェストの内容をしっかりと把握しておきましょう。

処分証明書の必要性

業務用エアコンを処分する際、適切にフロンガスを回収してもらわないと50万円以下の罰金が科せられます。また、フロンガス回収を業者に依頼する時は、回収依頼書か委託確認書が必要です。これらの書類に不正確・虚偽の情報を記載すると30万円以下の罰金が科せられる場合があります。

加えて、フロンガス回収時に業者から発行される引取証明書は、回収依頼書・委託確認書と共に3年間、事業者が責任を持って保管しておかなければなりません。

書類が発行されない業者に依頼するリスク

マニフェストを発行せずに処分を引き受ける業者は、産業廃棄物の不法投棄など、不適切な処分を行っている可能性があります。また、フロンガス回収の依頼時に必要な書類を発行してもらえなかったり記載内容が不正確だったりすると、処分を依頼した側に30万円以下の罰金が科せられるリスクがあります。

そのようなリスクを回避するために、必ず産業廃棄物処分やフロンガス回収の資格を有し、必要書類もきちんと発行してくれる業者を選ぶようにして下さい。

業務用エアコンの処分にかかる費用相場

業務用エアコンの処分にかかる費用には次のようなものがあります。

・フロンガス回収費用
・エアコン機器の撤去・処分費用
・収集・運搬費用
・その他追加費用
・無料で処分できるケースもある

それぞれについて以下で解説します。

フロンガス回収費用

フロンガス回収費用は合計で2万~3万円が目安です。その主な内訳は次の通りです。

・回収基本料:1万~1万5,000円
・フロン回収費:約3,000円
・フロン再生・破壊費:3,600~4,000円
・破壊証明書発行費:2,000~6,000円

回収するフロンガスの量などによっても費用が変動するため、詳しくは業者にお問い合わせ下さい。

エアコン機器の撤去・処分費用

業務用エアコン機器の撤去・処分費用は機器の形状やサイズ、設置場所などによって異なりますが、価格帯は4万~10万円程度が目安です。例えば、壁掛け型であれば4万円程度で撤去・処分できる場合もありますが、天井埋込型・天井吊形など手間のかかる作業が必要なタイプであれば7万~10万円程度かかる場合があります。

収集・運搬費用

業務用エアコンを処分する際の収集・運搬費用はケースバイケースですが、3万円程度かかる場合もあります。処分台数や作業に必要な作業員数によって費用が異なりますが、撤去・処分費用に収集・運搬費用を込みで請求される場合もある点に注意が必要です。見積もりしてもらう際は、収集・運搬費用が込みなのか別料金なのかを確認して下さい。

その他追加費用

上記に加えて、下記のような追加費用が発生する場合もあります。

・証明書発行費用:マニフェスト管理費など数百円~数千円
・夜間作業費用
・高所作業費用
・複雑な配線対応費用など

予定外の追加費用発生を防ぐためには、見積もりを依頼する際に費用の詳しい内訳や追加費用の有無などをしっかりと確認して下さい。

無料で処分できるケースもある

業務用エアコンの処分には通常、費用がかかりますが、場合によっては無料で処分できたり、買い取りしてもらえたりする場合があります。特に、大手メーカーの製品や型式・年式の新しいエアコンは買い取りしてもらえる可能性があるため、「業務用エアコン買い取り」に対応している業者に問い合わせてみましょう。

ただし、手数料など別途請求される費用が発生しないか確認することが大切です。

業務用エアコンを処分する際の業者選びのポイント

業務用エアコンの処分を依頼する業者選びの主なポイントは次の通りです。

・自治体の認可を受けた業者であるか
・無料見積もりを実施しているか
・見積もり内容は明確か
・実績や口コミを確認する
・悪徳業者に注意する

それぞれについて以下で解説します。

自治体の認可を受けた業者であるか

業務用エアコン回収を行う業者の中には自治体の認可を受けていない者も存在します。無認可の業者に依頼するとフロンガスや産業廃棄物が正しく処分されないおそれがあり依頼側に罰金が科せられる場合もあります。

依頼する前に、第1種フロン類充填改修業者、産業廃棄物処理業者、第1種フロン類引渡受託者など自治体に認可された業者であることを必ず確認しましょう。

無料見積もりを実施しているか

業務用エアコン処分に対応している業者の中には、相場よりも高い料金を請求してくる悪徳業者も存在します。被害に遭わないためには、複数の業者に相見積もりを取って比較することが重要です。良心的な業者であれば無料見積もりを実施しています。

見積もり内容は明確か

見積もりしてもらう際は、費用の内訳や追加費用の有無について、しっかりと確認することが重要です。見積もりしてもらっても、作業当日になってから追加費用を請求されるケースもあります。予防策として、現地確認をした上で正確な見積もりを作成してもらう方が安心です。

実績や口コミを確認する

業務用エアコン処分の実績が豊富にあるか、対応やサービスの質は高いかなどを確認した上で業者を選ぶようにしましょう。実績は、業者のホームページなどで確認できます。利用した人の口コミは、Googleマップのレビューや口コミサイトなどを見ると良いでしょう。

悪徳業者に注意する

悪徳業者に業務用エアコンの処分を依頼してしまえば、不法投棄や高額請求をされるリスクがあります。産業廃棄物である業務用エアコンが適切に廃棄されなかった場合はオーナーの責任を問われるため、信頼できる業者か確認した上で依頼しましょう。

また、現地調査を口実に上がり込んで金目のものを物色して無断で回収・転売する悪徳業者もいるので要注意です。

業務用エアコンの処分と入れ替えを同時に検討しよう

業務用エアコンを処分する際は、新しい機種との入れ替えを同時に検討することがおすすめです。

・新しい業務用エアコンを導入するメリット
・手間と経費の削減につながる

それぞれについて以下で解説します。

新しい業務用エアコンを導入するメリット

最新機種の業務用エアコンは省エネ性能や快適性が向上しているため、古い機種を使い続けるよりもメリットが大きくなる可能性があります。

また、「省エネ設備への更新支援」など最新機種の業務用エアコン導入に活用できる補助金・助成金もあるため、チェックしてみましょう。加えて、業務用エアコン杯盤店によっては、処分と入れ替えを同時に行うことでお得になるキャンペーンを実施している場合もあります。

手間と経費の削減につながる

業務用エアコンの処分から新しい機種への入れ替えまでワンストップで対応できる業者に依頼すれば、担当者の手間と経費の削減につながります。活用できる補助金・助成金を提案してくれる業者もいるので、最新機種をお得に導入する方法がないか相談してみると良いでしょう。

まとめ│業務用エアコンは正規の業者で正しく処分しよう

業務用エアコンは産業廃棄物になるため、自治体に認可された産業廃棄物取扱業者に処分してもらう必要があります。また、フロンガスの回収についても、自治体の認可を受けた第1種フロン類充填回収業者、または、第1種フロン類引渡受託者に依頼して適切に処理してもらわなければなりません。無認可の業者に依頼して不適切に処分された場合は依頼した側に罰金が科されるため要注意です。

エアコンパラダイスは、主要メーカー最新機種の業務用エアコンを取り扱っています。入れ替えを検討されている場合は無料で現地調査・お見積りを行い、古い業務用エアコンの取り外しと適正な廃棄処理、新しい業務用エアコンの取り付けまでワンストップで対応可能です。ぜひ、お気軽にご相談下さい。

お問い合わせ│エアコンパラダイス

タグ:

お客様の問題が起きている空調機器
今すぐ出張お見積いたします!

0120-151-018
【受付時間】平日9:00〜17:00